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床暖房のあれこれ

2025/01/08(水) 家づくりのこと

こんにちは!

今回は富山県の寒い冬に大活躍「床暖房について」お話しさせていただきます。

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注文住宅を新築する際には、快適性や省エネルギー性を考慮して設備を選ぶことが重要です。その中でも、床暖房は特に注目される設備の一つです。足元から部屋全体を暖めることで、寒い季節にも快適な生活を提供してくれる床暖房。この記事では、新築住宅における床暖房のメリットやデメリット、種類、設置費用、選び方のポイントなどについて詳しく解説します。


1. 床暖房とは?

床暖房とは、床材の下に暖房システムを設置し、部屋を足元から暖める暖房設備です。一般的なエアコンやストーブとは異なり、輻射熱を利用して室内の空気を暖めるため、ムラのない均一な暖かさが特徴です。

床暖房には以下のような主な種類があります。

  • 電気式床暖房

    • 電熱線や電熱マットを使用して床を暖めます。

    • 施工が簡単で小規模なスペースにも適しています。

Process of instalation of electric underfloor heating mats

  • 温水式床暖房

    • 配管に温水を流して床を暖めるシステムです。

    • 初期費用は高めですが、ランニングコストが比較的低く、広いスペースに向いています。

Close-up of water underfloor heating pipes on the silver reflective foil.


2. 床暖房のメリット

床暖房を新築住宅に取り入れることで得られるメリットは多岐にわたります。

① 快適な暖かさ

床暖房は足元からじんわりと暖かさを広げるため、部屋全体が均一に暖まります。これにより、暖房の効きにムラが生じにくく、エアコンのような風による乾燥も防げます。

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② 健康に優しい

エアコンやファンヒーターとは異なり、床暖房は空気を循環させる必要がありません。そのため、ハウスダストや花粉などの舞い上がりを抑えられるため、アレルギーや喘息のある方にも適しています。

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③ デザイン性

床暖房は床下に設置されるため、部屋の中に暖房器具が必要ありません。これにより、インテリアの自由度が高まり、すっきりとした空間を実現できます。

④ 静音性

床暖房は動作音がほとんどありません。特に、静かな環境を求める寝室や書斎に適した暖房設備です。

⑤ エネルギー効率

床暖房は一度温まると長時間保温効果が持続します。そのため、設定温度を低めにしても快適に過ごせる点が、省エネルギーにつながります。

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3. 床暖房のデメリット

一方で、床暖房には以下のようなデメリットも考慮する必要があります。

① 初期費用が高い

床暖房の設置には、床材の選定や工事費用が必要であり、特に温水式の場合は初期投資が大きくなります。

 

② 設置後の変更が難しい

床暖房は床材の下にシステムを埋め込むため、設置後に配置変更やリフォームが困難です。設計段階で慎重な計画が必要です。

③ 立ち上がりの遅さ

床暖房は部屋全体をじんわりと暖める仕組みのため、エアコンのように短時間で温度が上がるわけではありません。特に寒い冬の朝は、早めにスイッチを入れる必要があります。


4. 床暖房の種類と特徴

電気式床暖房
  • メリット

    • 設置が簡単で、小規模な部屋や部分的な暖房に適している。

    • ランニングコストがエリアの電力料金に依存する。

  • デメリット

    • 温水式に比べて、広い空間の暖房には不向き。

温水式床暖房
  • メリット

    • 大規模な住宅でも対応可能で、エネルギー効率が高い。

    • ガスボイラーやヒートポンプを利用することで、ランニングコストを抑えられる。

  • デメリット

    • 初期費用が高く、施工にも時間がかかる。


5. 床暖房の設置費用

床暖房の設置費用は、住宅の広さや選ぶシステムによって異なります。

また、温水式の場合はボイラーや熱源機器の費用も別途必要です。

オール電化の住宅、ガス住宅の場合で必要な機器とコストも大きく変わりますので注意が必要です。

ランニングコストについては、電気式は電力料金が主な負担となり、温水式はガス代や電力料金が主な費用となります。


6. 床暖房を選ぶ際のポイント

① 家族構成やライフスタイルに合わせる

小さいお子様や高齢者がいる家庭では、足元から暖かい床暖房が特に快適です。また、ペットを飼っている場合も、床暖房はペットにとっても快適な環境を提供します。

② 部屋の用途を考慮

リビングやダイニングなど、長時間過ごす場所には温水式がおすすめです。一方で、トイレや洗面所など短時間利用するスペースには電気式が適しています。

③ エネルギー源の選定

温水式の場合、使用するエネルギー源(ガス、電気、など)を考慮することで、ランニングコストを最適化できます。

④ 床材の選択

フローリングやタイル、カーペットなど、床材の種類によって暖房効率が異なります。特に熱伝導率が高い素材を選ぶと、暖かさをより効果的に伝えられます。

⑤ 専門業者との相談

床暖房の設置は専門的な知識が必要です。信頼できる業者に相談し、自分の家に最適なシステムを提案してもらうことが大切です。

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7. 床暖房のメンテナンス

床暖房は長期間使用するため、定期的なメンテナンスが必要です。

  • 電気式床暖房

    • 定期的な点検は不要ですが、配線の異常があれば早めに対処しましょう。

  • 温水式床暖房

    • 配管の定期点検やボイラーの清掃が必要です。

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8. まとめ

床暖房は新築住宅において快適性と省エネ性能を兼ね備えた暖房設備です。電気式と温水式の特徴を理解し、自分の生活スタイルや予算に合った選択をすることで、より満足度の高い住まいを実現できます。

詳細につきましてはぜひ丸和ホームにご相談ください!

営業 武岡

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