武岡 誠人 自己紹介へ

WB工法現場レポート①

2024/12/08(日) 家づくりのこと

こんにちは!丸和ホームスタッフブログへようこそ!

今回は多くのご質問をいただくWB工法について現場の施工写真を元に違いをご説明したいと思います。建物の底面の断熱性能を向上させるためには「床下断熱」と「基礎断熱」という2つの主要な断熱工法があります。どちらも床下からの冷気や熱損失を抑えることを目的としますが、その施工方法や断熱性能、コスト、メリット・デメリットには違いがあります。

新築住宅における床下断熱基礎断熱の違いを、詳しく解説しながら比較していきます。

Female feet walking on floor at home.


1. 床下断熱とは?

床下断熱は、建物の床面の下側に断熱材を敷き詰め、床面からの熱損失を防ぐ方法です。床の根太や大引きの間に断熱材を充填する形で施工されます

住宅の基礎工事  断熱材の隙間住宅の基礎工事

住宅の基礎工事  断熱材の隙間特徴

  • 床下の通気を確保し、外気が床下を通る構造となる。
  • 床そのものに断熱材を敷くため、床下空間は外部環境と同じ温熱環境になる。

施工方法

  1. 床組み(根太・大引き)を設置し、断熱材を根太間に敷き詰めます。
  2. その後、仕上げの床材を施工して完了です。

使用される断熱材

  • 押出法ポリスチレンフォーム:高い断熱性と耐水性がある。

メリット

  1. コストが比較的安い 床下断熱は施工が比較的容易で、コストを抑えやすい点が大きなメリットです。
  2. 施工がシンプル 木造住宅で広く採用されており、一般的な施工方法です。
  3. 床下点検が容易 床下空間が外気と同じ環境のため、点検がしやすい構造です。
  4. シロアリ対策ができる 基礎パッキン工法などを使用することで、乾燥した風通しの良い環境を作ることができ、シロアリ対策にもなる。

2. 基礎断熱とは?

基礎断熱は、建物の基礎部分に断熱材を設置し、床下空間全体を断熱する工法です。基礎の内側や外側に断熱材を施工し、床下空間を室内と同じ温熱環境にすることが特徴です。

特徴

  • 床下空間が外気の影響を受けにくくなり、室内とほぼ同じ温熱環境になる。
  • サンクンリビングや床下エアコンなど特殊な間取りや冷暖房を採用できる。

施工方法

  1. 基礎の外側または内側に断熱材を張り付けます。
  2. 断熱材の隙間を埋め、気密性を確保することで性能を最大限に引き出します。

使用される断熱材

  • 押出法ポリスチレンフォーム:耐水性が高く、基礎断熱に適している。

メリット

  1. 高い断熱性能
    基礎全体が断熱されるため、床下空間が冷えにくく、室内の温熱環境が安定します。
  2. 室内の快適性向上
    床が冷たくなりにくく、足元の冷えを防ぎ、快適な住空間を提供します。
  3. 床下空間の活用
    基礎断熱により床下が室内環境と同じ温度になるため、床下を収納スペースや設備スペースとして活用することが可能です。

デメリット

  1. コストが高い
    施工面積が広く、断熱材の量や工事費用が床下断熱よりも高くなります。
  2. シロアリ対策が難しい
    床下空間が温かくなることで、シロアリの活動が活発になるリスクがあります。防蟻処理が必須です。
  3. 施工の難易度が高い
    断熱材の気密性や湿気対策を徹底しないと、性能が低下する恐れがあります。

3.  選び方のポイント

新築住宅で床下断熱と基礎断熱のどちらを選ぶかは、次のポイントを考慮するとよいでしょう:

  1. 建物の断熱性能を重視するか

    • 高い断熱性能を求める場合は「基礎断熱」が適しています。
  2. コストを抑えたいか

    • 施工費用を抑えたい場合は「床下断熱」が適しています。
  3. 床下空間の用途

    • 床下を収納スペースとして使いたい場合や、設備の配置を検討する場合は基礎断熱が適しています。
  4. 施工業者の技術力

    • 基礎断熱は施工精度が求められるため、専門的な知識を持つ業者に依頼する必要があります。

4. まとめ

床下断熱と基礎断熱は、どちらも床下からの熱損失を防ぎ、住宅の断熱性能を向上させる方法ですが、それぞれに異なる特徴があります。

  • 床下断熱は、コストを抑えつつ施工が容易な点が魅力です。
  • 基礎断熱は、高い断熱性能と快適性が得られますが、コストが高く施工精度が求められます。

新築住宅の計画では、住宅の断熱性能を高めることで快適な住環境を実現し、光熱費の削減にもつながります。自分のライフスタイルや地域の気候条件に合わせて、最適な断熱工法を選びましょう。

丸和ホームでは標準として床下断熱を採用しておりますが、WB工法の場合はそれに加えて基礎の立ち上がり部分にのみ断熱材を追加しております。
 
 
これにより夏場涼しく、冬暖かい地熱を逃がさず建物に利用することができます。
 
夏場はアンダーヘルスが開くことにより外気を取り入れシロアリが生息できない環境を作り出しながら、外気37°Cの日中でも25℃以下となっている床下の空気を壁内に取り込み涼しく住みやすい空間に。
 
冬場はアンダーヘルスを閉めることにより、基礎断熱と同様の暖かさを実現しています。
 
この開閉方法を手動や電動ではなく形状記憶合金で作った特殊なばねを利用することで自動で行うため、お住まいされている方の手間や、電気代、メンテナンスコストを削減し、永く住み続けられるメンテナンスフリーの家となっています。
 
詳しくはYouTubeにて、模型を使って説明をしておりますのでそちらもぜひ見てみてください!
 
 
営業 武岡

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