宮本 秀生 自己紹介へ

お家の間取り気を付けたらよいこと

2025/04/08(火) 家づくりのこと

間取り設計は、家を建てる際に非常に重要なポイントです。どんなに美しい外観でも、内部の間取りが使いにくかったり、快適でなかったりすると、住み心地が悪くなってしまいます。そこで、間取りを設計する際に気をつけるべきことを、具体的にわかりやすくご紹介します。


1. 家族のライフスタイルに合わせた間取りを考える

家族それぞれのライフスタイルに合った間取りを作ることが最も大切です。生活の流れに合わせた間取りであれば、無駄な動きが減り、快適に過ごすことができます。

  • 家族構成を考慮
    子どもがいる家庭では、子ども部屋の配置や、将来子どもが成長した際の部屋の使い方を考えておきましょう。例えば、子どもが小さいうちは親の近くに部屋を配置し、成長してプライバシーが必要になった際には、個室を用意することを考慮します。

  • 生活スタイルに合わせた動線
    料理をする時間と食事を取る時間が重なる家庭では、キッチンとダイニングが近い配置にするのが便利です。逆に、家事や料理をまとめてやる方が楽な家庭では、キッチンとダイニングを別々のスペースに分けて、作業がしやすいようにします。

  • 収納スペースの確保
    収納が足りないと、家全体が散らかってしまいます。衣類や日用品、食品など、それぞれに適切な収納スペースを配置しましょう。たとえば、リビングに収納スペースを設けると、出し入れが便利で、家がすっきりします。

 


2. 動線を意識した間取り

動線とは、家の中で人が移動する「道筋」のことです。無駄な動きがないように工夫することで、家事や日常生活がスムーズになります。

  • キッチンからダイニング、リビングへの動線
    料理を作った後、食事の準備がスムーズにできるよう、キッチンとダイニングが近接した位置に配置します。また、食事の後片付けもスムーズにできるように設計します。

  • 洗面所と寝室の位置
    朝の支度をするために、洗面所と寝室が近くにあると便利です。特に、朝忙しい時間帯に無駄な移動が減ることで、スムーズに支度を整えることができます。

  • トイレや浴室の位置
    トイレや浴室も、家族が頻繁に使う場所なので、使いやすい位置に配置します。例えば、リビングやダイニングから直接アクセスできる場所に設置することを避け、プライバシーを守る工夫が必要です。


3. 収納スペースの充実

収納が不十分だと、物があふれ、部屋が散らかりやすくなります。間取り設計時には、家の中でどこに何を収納するかを考えることが大切です。

  • ウォークインクローゼットやパントリー
    着替えや荷物がたくさんある家族には、ウォークインクローゼットを作ると便利です。また、食品や日用品を整理するために、パントリー(食品庫)を設けると、キッチン周りがすっきりと片付きます。

  • 階段下や廊下のスペース
    階段の下の空間や廊下の空きスペースも、収納として活用できます。使わない季節物や、大きな荷物を収納するための場所として便利です。

  • 収納の位置を工夫
    収納は、使う場所に近いところに配置すると便利です。例えば、キッチン用の食器棚はキッチン近くに、掃除用具は掃除しやすい場所に収納します。


4. 自然光と風通しの良い設計

家の中を明るく、風通しよく保つことは、快適な生活のために欠かせません。自然光や風をうまく取り入れる設計を考えましょう。

  • 窓の配置を工夫
    窓の大きさや位置を工夫することで、部屋を明るくし、自然光を最大限に取り入れることができます。リビングやダイニングには大きな窓を配置し、光をたっぷり取り込むようにします。

協会の目指す住宅-パッシブ設計 | 『健康で快適な住環境』と『住宅の省CO2化』を目指す | PVソーラーハウス協会

  • 風通しを良くする
    夏は涼しく、冬は温かい家を作るために、風の流れを意識した設計が大切です。窓を反対側に配置して、風が家を通り抜けるようにすることで、自然換気が可能になります。


5. 将来を見据えた間取り

家は一度建てると長く住むことになります。そのため、将来の変化に対応できる間取りを考えておくことが重要です。

  • 子どもが成長した後の部屋
    子どもが成長した後に、個室が必要になります。そのため、部屋を最初から分けるのか、後で仕切りを入れて個室にするのかを考えましょう。

  • 可変性のある設計
    時間とともに家族構成が変わることもあります。部屋を簡単に変更できるように、可動式の間仕切りや、将来的に部屋を増やすことができるような設計を考慮しておくと便利です。

  • 高齢者に配慮した設計
    高齢者がいる家庭では、将来的にバリアフリー設計を考えておくことが大切です。段差を減らす、手すりを取り付けるなど、長期的に住みやすい家を目指しましょう。


6. プライバシーを守る間取り

家族のプライバシーを守るためにも、間取りを工夫することが大切です。特に、寝室やトイレなどの個室は他の人から見えないように配置しましょう。

  • 寝室やトイレの位置
    寝室やトイレはリビングから少し離れた場所に配置すると、プライバシーを確保しやすくなります。来客があった場合でも、個室に音や視線が届きにくくなります。

  • リビングと個室の配置
    リビングやダイニングは、家族が集まる場所です。プライバシーを確保しつつ、家族がコミュニケーションを取るスペースも大切です。個室と共用スペースの位置関係を考えましょう。


まとめ

間取り設計は、家の使い勝手や快適さに大きく影響します。家族のライフスタイルや動線、収納、自然光の取り入れ方、将来性まで考慮した設計が大切です。プライバシーや災害対策をしっかりと考え、長期的に快適に住める家を作るためには、細かい部分まで気を配ることが必要です。自分たちの生活にぴったりな間取りを作り、毎日を快適に過ごせる家を目指しましょう。

営業 宮本 

1ページ (全23ページ中)